天文学者が想像する宇宙で最も激しい衝突現象は、2つの巨大ブラックホールどうしの衝突なんだそうです。
この未知の現象が、近いうちに見ることができるかもしれないようです!
ブラックホールを1つ発見するだけでもビッグニュースなんですが・・・^^;
米メリーランド大学の天文学者ティンティン・リュー氏がこのほど超巨大な2つのブラックホールを発見!
その質量は合わせて恒星100億個分にもなり、互いにわずか0.02光年しか離れていない距離にあるとのこと!
これは、太陽から最も近いケンタウルス座アルファ星までの距離の約200分の1で、宇宙のスケールでは同じ場所にあると言ってよいほどなんだそうです。
このままいったら、ブラックホール同士はあと20年ほどで衝突するかもしれないといいます!!
観測した天体は、「PSO J334.2028+01.4075」というクエーサーです。
クエーサーは中心部に超巨大ブラックホールを持つ銀河で、
非常に小さい領域から強烈な光を発しているとのこと。
ブラックホール同士が近づくと、最初は互いの周りを連星として回ります。
ところがこれほどの高密度天体がクルクル回ると、重力波の放出が莫大になり、
だんだん公転エネルギーを失って互いに近づいていくとのこと。
そして最後は瞬きするよりも速く衝突合体して1つのブラックホールに。
その時、とんでもないエネルギーの重力波が発生するようです。
もしも本当に、この2個の巨大ブラックホールがぶつかり合ったならどうなるか?
それは、1億個の超新星爆発に匹敵する莫大なエネルギーが放出され、おそらくお互いの銀河は破壊滅亡に至る・・・との見通しも発表されています。
また、アインシュタインの一般相対性理論によると、ブラックホールどうしが衝突するときには時空のさざ波(重力波)が発生するとのこと。
アインシュタインの理論を検証する機会がこんなに早くやってくることは物理学者にとっては願ってもないことで、
巨大ブラックホールの衝突に合わせて、新しい巨大な重力波検出器を建設しています。
その装置で重力波をとらえることができれば、アインシュタインの理論の正しさが裏づけられることになります。
実は、その重力波を観測したとの驚きの発表が2016年2月11日にありました!
それについては、こちらの記事になります→(100年前のアインシュタインの予言が的中~「重力波」の観測に成功)になりますので、よろしくお願いいたします。
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