ダイソン球とは、アメリカの物理学者フリーマン・ダイソンが
1960年に提唱したアイデアです。
ダイソン氏によると、超高度に発展した文明はいずれ
太陽などの恒星の発する全てのエネルギーを利用しなければならない状況に追い込まれるそうです。
その高度文明は、恒星の発する熱や光を最大限活用するために、
恒星の周囲を卵の殻のような構造物で壁のように覆うだろうと話しました。
それが宇宙コロニーの究極の姿といえるそうで
これがダイソン球と呼ばれるものです。
このダイソン球の可能性がある星「KIC 8462852」が最近
地球から1480光年の彼方で発見されました。
エイリアンが作った構造物を発見か!?
ケプラー宇宙望遠鏡でこの恒星を4年観察し続けた結果、
この恒星の明るさが説明のつかない程
不規則に変動を繰り返していることがわかったのです。
その恒星が放つ光の変動は非周期的で
一番明るいときから急激に20パーセントまで落ち込んだりと、
説明のつかない変動が起こるとのこと。
データエラーも疑ったらしいですが、どこにも問題はなかったそうです。
研究者も「こんな星はこれまでみたことがない」と話しています。
1つの説としては、この恒星の周囲を彗星の大群が通過しているという説。
ただ、これは若い星だけに見られる特徴で
この成熟した恒星には当てはまらないとも・・・
もう一つは上記のようなダイソン球などの建造物が
高度なエイリアンによって造られたという説です。
これらの異常な光の変動原因は、この恒星が巨大構造物に覆われ
利用されていると考えた方がうまく説明できると話す研究者もいるほどです。
余談ですが、ロシアの天文学者ニコライ・カルダシェフも
宇宙文明の発達を3つの段階にわけることができると話しています。
・第1の段階:1つの惑星で得られる全てのエネルギーを利用する文明
・第2の段階:1つの恒星から得られる全てのエネルギーを利用する文明
・第3の段階:1つの銀河系で得られる全エネルギーを利用する文明
ちなみに地球の文明は第1段階にも達していないようですね^^;
我々人類も、いずれは太陽の周りにダイソン球を
建造する日が来るのでしょうか?
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