全国的に記録的な暑さとなっておりますので、ちょっとでも涼しくなっていただくために
今回は、芸人である「Yさん」の怪談を紹介したいと思います。
自分もたまにこの話を思い出すのですが、少し背中がひんやりすると言うか・・・
まあ、後味が悪い話でもあります。
甥 っ子が、近々死ぬ人を言い当てる。
それは、芸人Yが母親を亡くしたときに経験した話です。
彼は高校時代に父親を亡くしていたのですが、その墓参りにきていたYの 甥 っ子が、
前を歩くYの母親を指差して、唐突にこう言いました。
「ばぁばが・・・死ぬで・・・」
突然そう言われたYは、なぜそんなことを言うのか、甥っ子を問い詰めます。
「いや・・・ばぁばの後ろに黒い人がいっぱいおるから、ばぁばが死ぬ・・・」
「そんなこと言ったらあかん」とYは止めますが、甥っ子は話を止めようとしませんでした。
「じぃじが死んだ時もじぃじの後ろに黒い人がいっぱいおったから、ばぁばも死ぬねん・・・」
そう真面目な顔で語る甥っ子に多少の恐怖を感じつつも、
Yの母親は今まで病気らしい病気もなく健康でしたし、
子供の言うことなので、その時はあまり気にも留めていなかったようです。
母親の入院
・・・しかし、それから数ヵ月後、Yの母親は体調を崩します。
心配したYが母親を病院へ連れて行き検査をすると、なんと、末期がんだったということがわかり、余命3ヶ月と宣告を受けてしまうのです。
Yの母親は即、入院となり3階の病室に入りました。
ある日の見舞いにYは、その甥っ子を連れて病院を訪れるのですが、
その時なぜか甥っ子が2階でぱたっと足を止め、何かを見つけたように視線をそちらに向けたのです。
「どうしたん?」とYが聞くと・・・
「ばぁばの後ろにおった黒い人がいるから、ばぁばは、ここの2階におるんちゃう?」と言い出すなり走り出しました。
Yが「行ったらあかんで!」と言うが、甥っ子は全く聞かず、2階の「2204号室」に入っていったのです。
もちろん、その病室にYの母親はいません。
Yが「ばぁばがおるのは上やから・・・」と病室の外に連れ戻すと、甥っ子はその病室にいる「何か」を振り返りながら不思議そうに見ていたと言います。
そんなことが、その後も何度か続きました・・・
Yの甥っ子は、決まって「2204号室」に入って行こうとしたそうです。
Yの母親が入院して4ヶ月後のこと・・・
Yの元に病院から電話がかかってきました。
電話に出ると、母親が危篤状態なので、直ぐに病院に来てくれと言うことでした。
慌てて、家族が病院にかけつけ3階の病室に行こうとすると、看護婦に病室が変わったことを告げられ、
着いていくと・・・
なんと、その病室は、あの「2204号室」だったのです・・・
今までのことを思い出したYは、何とも言えない気持ち悪さを感じました。
病室に入ると、Yの母親の意識はすでに無く、家族みんなで必死に声をかけました。
しかし、脈拍が徐々に弱まっていき・・・もう駄目か・・と思った時、
Yの母親は急に意識を取り戻し”パチッ”っと目を大きく見開き、上を見て必死に何かを訴えました!
聞こえにくかったためYが呼吸器を外すと・・・
「誰これ!?・・・誰なの・・・?」
「えっ? 親戚のおばちゃんやで! ほら、みんな来てくれたんや」とYが言うと・・・
「いや、誰なの?この部屋中にいる黒い人らは・・・・・!?」
・・・・・・・・・・・・・
そう言うと、Yの母親は息を引き取りました・・・
それ以来、Yは「死神ってやっぱりいるのかもしれない・・・」と思うようになったそうです。
コメント
一人単発で黒い人の影が見えるのは、どうなんでしょうか。
それは、おそらくシャドーマンだと思います。
ちなみに僕も見たことがありますが、シャドーマンは世界中で目撃されていて、人畜無害のようですので安心して下さい。
そうでしたか。
よかったです。ちょっと安心しました。^_^