今回は、アッと驚く発電技術を、日本が真剣に進めているということについて書きたいと思います。
その名も、「宇宙太陽光発電」!!
これは、以前から言われていたことですけど、全然続報がなかったので、すっかり忘れていました^^;
しかし、今回の発表では内閣の宇宙開発戦略本部が中心となり、国の施策として推進しているとのことですので、やっと本腰を入れて取り組もうとしているようですね^^
石油・石炭・天然ガスによる火力発電が9割を占める現在の日本の電力事情を鑑みると、
原発再稼働との声もありますが・・・これはやっぱりなくして行くべきだと思います。
そんななか、将来、国内の電力問題を一気に解決する可能性を秘めているのが、
宇宙空間で太陽光発電を行う技術です!(゚〇゚;)
具体的には、宇宙空間に太陽電池パネルを設置し、発電した電気を電磁波に変換して地上の受電設備まで飛ばし、
そこから通常の電力網に送られる仕組みのようです。
地球上とは違い、大気という邪魔物がない宇宙空間では、単位面積当たり10倍の太陽光エネルギーを得ることができ、
なおかつ昼夜がないので24時間発電が可能~。
発電したら、それを電磁波として地球に送るそうですが、送る際のロスが半分としても、
地上での発電に比べれば圧倒的に効率が良く、新しい発電技術として期待されています。
化石燃料を使った火力発電とは違い、クリーンエネルギーだし、24時間365日発電し続けられますね。
それによると、2キロ四方の太陽電池パネルで、原子力発電所1基分の発電が可能だそうです。
ただ、この発想は以前から存在していましたが、膨大な建設コストがネックとなりアメリカは手を引いていました・・・
今でも「馬鹿げた計画」といわれていますが、政府は2030年代の実現に向けて、開発に前向きです!
もちろん、課題は山積しています^^;
そもそも、太陽電池パネルをつくるための大量の資材をどうやって宇宙まで運ぶのかという疑問が・・・?
「宇宙太陽光発電」には、およそ数万トンの部材が必要となり、少なくともロケットで500往復する必要があるといわれています。
ロケット一回の打ち上げに約100億円かかるため、運搬費だけでも5兆円となるとのこと・・・(≧◇≦)エーーー!
また、強力な宇宙線の中、誰がどのように作業をするのかも課題となるでしょう。
完全装備をしても、宇宙空間で人間ができる作業は限られるし、宇宙線の人体への影響もあります。
ここはまさに日本が誇るもう一つの技術、ロボット技術の出番ですね^^
そんななか、宇宙発電に関して別の方向から驚きのアイデアが提唱されています!
なんと、月面に太陽電池パネルを敷設してそこで発電し、地球に電磁波で飛ばすという案です (゚Ω゚;)
この技術は、清水建設が公式に発表しているとのこと。
なぜ月面なのか?
↓
それは、太陽電池パネル建設のために月の砂を使うという発想からきているそうです。
月の砂を原料とすることで、セラミックス、コンクリート、ガラスといった、太陽光発電所建設に必要な要素部品がつくれることから、
わざわざロケットを500往復させる必要性がなくなるとのこと。
また、作業はロボットが自動で行うため、人間が介在しなくても良いそうです。
清水建設によると、月面の赤道一周分の太陽電池パネルを敷設すれば、地球一個分の電力が賄えるそう。
予算がつけば、35年には建設開始が可能とも語っています!
宇宙開発に関してはぶっちぎりで先を行くアメリカですら手を引いた計画に、日本の企業が取り組むってのが、日本人として誇らしいですね^^
とても夢がある話ですので、陰ながら応援して行きたいと思います。
コメント
エネルギー安保上、とても有用なアイデアだと思う。できるならば、月面を推したい。地球の衛星軌道上では危険過ぎます。デブリは多いし、やろうと思えばどこの国でもミサイルで狙える。ガス輸入をロシア一国でという意見くらい危ないと思う。もっと云うならば、遠ければ遠い程良いはず。