NASAによる「地震波測定による月の内部調査」について
月に行ったアポロの飛行士達は月面上に地震計を設置し
月の内部構造を調べるため人工地震を起こして
その地震波の測定を行いました。
(設置作業を行ったのは、11号、12号、14号、15号とのこと)
設置した所はそれぞれ別の場所で、
最初に地震波の測定を行ったのは12号のようです。
どのように地震を起こしたのかというと、
12号が地球へ帰還する時に不要になった巨大な離着陸機を
月面の上空65kmの辺りから落下させ
その衝突の振動で人工地震を起こしたとのこと。
しかし・・・その測定結果は地球の地震データとはまるで違い、
当時の科学者を一様に戸惑わせました。
地球の地震は、最初は初期微動(微震)から始まり
一気にピークを迎えたのち急速に衰えていき、短時間でおさまるのに対し、
月の地震は最初は微震から始まり、段階を踏んで大きくなって
ピークを迎えた後もそのピークが長く続き、徐々に衰えていくという
地球では考えられないパターンだったそうです。
13号でもこの地震計を使って実験が行われました。
今度は月の軌道へ入った13号が、不要になったブースターを月面に衝突させ
衝突場所から140kmも離れた地震計で測定!
それだけ距離が離れていたにもかかわらず、
その地震計は3時間以上も揺れを観測したそうです。
その後、14号・15号でも同様の実験が行われましたが、
また3時間以上という地震にしては非常に長い揺れを計測!
もちろん、月で起こした人工地震は
地球で起きる地震のレベルとは比べ物にならず、
13号と14号が起こした人工地震は極めて小規模なものです。
地球であれば地震の伝わる距離は2km程度でそれも極短時間でしょう。
この結果が科学者たちを悩ませることとなり、現在でも謎を残したままなのです。
ある研究者が言うには、それはまるで
鐘のような振動の伝わり方で金属のようだと言っています。
次回はさらに月の内部にせまってみようと思います。
ゴ~~~~~~ン (-◎_◎-)
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