土星には64個もの衛星があります。
今回、取り上げるのは、その衛星のうちの一つ、「エンケラドス」です。
エンケラドスは1789年に天文学者ウィリアム・ハーシェルによって発見されました。
直径は平均500キロメートルほどで、土星の衛星としては6番目に大きいとのこと。
反射率が極めて高く、太陽系の中で最も白い星とされています。
またエンケラドスは、厚い氷に覆われた星ですが、
その氷の下には海が広がっており、生命が存在するのではないかと期待されているそうです。
エンケラドスは、液体の水や有機炭素、窒素など生命を形成するのに必要とされる元素などが発見されており、
地球外生命体が生息している可能性を帯びた星として注目されていました。
NASAの探査機カッシーニが2010年から2012年に行った重力測定の分析により、エンケラドスを覆う厚い氷の下に、大きな液体の海が存在することが確認されたそうです。
↑カッシーニ想像図
エンケラドスは直径500キロほどの小さな衛星で、北極は厚さ約50キロの氷が岩盤を覆っているそうです。
しかし一方の南極の氷は厚さ30~40キロほどで、その下に深さ8~16キロほどの海があるとみられています。
海はレンズ形をしていて南極点の部分が最も深く、離れるほど浅くなっていると思われるとのこと。
南極は北極に比べてクレーターも少なく、新たな表面が形成されたことがうかがえるそう。
海の下にはケイ酸塩の岩盤があると考えられ、
この岩盤の中を通る水は生命が必要とするリンや硫黄、カリウム、ナトリウムなどの成分を含んでいる可能性があると言われています。
それら有機物を含む水蒸気が地表の割れ目から噴出しているのも確認されているとのこと。
↑エンケラドス地表の想像図
以前の記事で木星の衛星「エウロパ」にも氷の下に海の存在が確認され、そこには魚がいる可能性があると紹介しましたが、
「エンケラドス」にも海があるってことは・・・ここにも魚に似た生物がいるかもしれませんね^^
コメント