2016年4月14日に、熊本県熊本地方を襲った(マグニチュード)6.4、最大震度7の大地震が、日本最大級の断層系(中央構造線)を目覚めさせてしまったかもしれません。
中央構造線とは
関東から九州へ、西南日本を縦断する大断層系で、1885年(明治18年)にハインリッヒ・エドムント・ナウマンにより命名される。中央構造線を境に北側を西南日本内帯、南側を西南日本外帯と呼んで区別している。
14日の大地震は、この中央構造線の最西端で起こりました。
また、研究者は今回の地震について、『中央構造線断層帯』の延長にある
布田川(ふたがわ)断層帯、日奈久(ひなぐ)断層帯の一部がずれ動いた可能性を示唆しています。
さらに今後、この断層帯全体が同時に活動する可能性も否定できないとのこと。
日奈久断層帯の全体及び布田川断層帯の布田川区間が同時に活動した場合にはM7.8-8.2程度の地震が発生する可能性があるそうです。
熊本大地震が「南海トラフ」のサイクルを早めた!?
今回の『中央構造線断層帯』の最西端で起きた地震、気になるのは、東にある南海トラフへの影響ですね。
下の赤い線の部分が南海トラフと呼ばれる部分です。
南海トラフとは:
四国の南の海底にある水深4,000m級の深い溝のことで、非常に活発で大規模な地震発生帯とのこと。
北西に進んできたフィリピン海プレートが、ユーラシアプレートの一部である西南日本と衝突してその下に沈み込んでいる沈み込み帯に相当します。
今回、熊本で起きた地震は断層型地震なので、プレート型の南海トラフに影響はないとのことですが・・・
今後、地震の発生が中央構造線上を東に移動してくるようだと要注意になるかもしれません。
日本列島は陸側のプレートに海側のプレートが沈み込んでいることなどから、
その影響で海底は年間6cm以上、陸地も年間数mm~数センチ動いてるそうです。
▲GPSによる地殻変動情報
現在も地下にひずみがたまり続けています。
そのような場所で地震が起これば、南海トラフにも少なからず影響はあると思われます。
南海トラフ地震が起これば、マグニチュード8以上(最悪9)は確実で、
地震発生確率も30年以内で70%以上とかなり高いです。
また、政府が発表している最悪のパターンは、最大マグニチュード9.1を想定しているそうです。
その場合、死者が32万人に達するとも・・・
今回、熊本で起きた地震が引き金となり、中央構造線上で次々に地震が発生、
それにより南海トラフ地震の確率を高めなければ良いのですが・・・
中央構造線は、関東まで
この中央構造線断層帯は、とにかく長いです。
九州→四国→大阪の下を通って
長野県も通り
▲中央構造線露頭(長野県大鹿村北川)
関東へ
そして埼玉県上尾、千葉県柏、霞ヶ浦へと抜けていきます。
もし、この断層帯上で次々地震が起これば、日本列島が欠ける・・・
なんてことにはならないと思いますが^^;
かつて預言者、松原照子氏が日本列島で未曾有の大地震が発生し、
日本列島が真っ二つ!と予言していたことを思い出してしまいます。
ちなみに松原照子氏が列島切断になると予言していたのは、「糸魚川(いといがわ)静岡構造線」です。
下の画像の青い線(左)。
とにかく、大地震は忘れた頃にやってきますので、数日分の水と食料の備蓄はしておいた方が良いですね。
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