今回、紹介するポヴェリア島は、水の都として知られるイタリア・ベネチアの市街地近くに浮かぶ無人島です。
歴史上、数々の悲劇の舞台となってしまったこの島は、いつしか「世界で最も幽霊を見る場所の一つ」と噂されるようになりました。
都市伝説
18世紀に島がペスト患者の隔離施設として用いられて以後、この島は伝染病患者を隔離する島となったが、このことから「死病に冒された末期患者たちが死ぬまで幽閉され、その亡霊が島をさまよっている」という伝説が生み出され、”World’s most haunted island”(世界一幽霊が出る島)などといった異名で呼ばれるようになった。
1922年から1968年までこの島は病院として使われたが、「医師が精神病患者に対してロボトミー手術やさまざまな人体実験を行った」、「病院が閉鎖したのは、幽霊のために発狂した院長が鐘楼から身を投げたからだ」などの噂が語られている。幽霊や超常現象を扱うテレビ番組(米国の Ghost Adventures や Scariest Places on Earth など)でも好んで取り上げられている。島に入ったGhost Adventuresの司会者は「短い間幽霊に憑りつかれた」などと主張している。
ペスト患者が隔離されていたポヴェリア島
その黒い歴史は、ペストがベネチアで流行した14世紀にさかのぼります。
ペスト感染者は死者であろうと生存者であろうと隔離が基本ですが、当時、隔離病棟にポヴェリア島が使われたとのこと。
隔離といっても完全放置状態であったのは想像に難くなく、行けば2度と生きては帰れない死の島だったようです。
さらに、古代ローマ人の墓地としても有名だったそうですね・・・
↑この写真はポヴェリア島に建てられた病院の内部の写真と思われます。
並べられた無数のベッドが生々しいですが・・・ポヴェリア島への隔離は、ペスト流行が始まった1348年から1793年まで続けられました。
・・・これは、445年もの長きに渡り、イタリア政府はペスト患者へのポヴェリア島隔離を行ったことになりますね (━_━)
その間、一体どれくらいの人々がここで命尽きたか、想像するだけでも恐ろしいです・・・
「島の土壌の半分以上が死者の灰」で出来ているとまで言われていて、
地元の人々はこの島には決して近づこうとはしないとか・・・
さらに20世紀初頭には隔離精神病棟も建てられ、精神に異常をきたした患者を隔離、幽閉する施設として使われ始めました。
するとこの精神病棟でまたまた悪い噂が立ち始めるのです。
それは、医者が自身の欲のために患者に非人道的な人体実験を行ったとか、
霊にとりつかれた患者が自殺をした、狂った医者が患者を拷問した、など・・ (-“-;A …
そのようなことから、この病院は1968年に閉鎖に追い込まれているそうです。
こうした歴史の為なのか、この島では不思議な体験をする者や、幽霊の目撃談などの報告が多数あり
「世界でもっとも怖い心霊スポット」の1つとして知られるようになったのです。
近隣地域のことわざでは「邪悪な人が死ぬと、ポヴェリア島で目を覚ます」とまで言われ、恐れられているとのこと・・・
そんな呪われた島が、なんと!競売に・・・?( ̄□||||!!
↓
イタリア政府は、増え続けている国の負債を減らすための努力として、国有地の売却などで資金捻出策を検討。
その一環でポヴェリア島も対象となり、競売へかけられる運びとなったようです。
実際に国の所有権を売却するわけではなく、「99年間のリース権」を与える形となるそうで、
政府側としては島に残されている城や修道院跡も含めて「高級ホテル」を建て、観光地として開発してくれる業者を探すため、
ポヴェリア島は、ベネチアの中心地サン・マルコ広場からボートで10分ほどの距離。
立地条件は最高だ!
・・・と国内の企業に呼びかけているようです^^;
これに「待った」の声をあげているのが島と海を挟んだベネチア・ジュデッカ地区の住民たち。
住民たちは、「Poveglia per tutti(みんなのポヴェリア)」というFacebookページを立ち上げ、
自分たちが競売に参加してリース権を得ようとする運動を開始。目標額の2万ユーロ(約280万円)の調達に向けて、
参加者に99ユーロ(約1万4,000円)の寄付を呼び掛けているそうです。
( ̄へ ̄|||) ウーム
そんな島に高級ホテルですか・・・
自分は怖過ぎて行きたくはないですけど、もし高級ホテルが建つことになれば、心霊スポットマニアの方達の観光名所になるのでしょうか^^;
ちなみに現在は、イタリア政府により立入禁止区域になっているとのことです。
コメント
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