オバマ米政権で科学技術政策を担当するホルドレン大統領補佐官が、
東京電力福島第1原発事故の直後(2011年3月)、放出された放射性物質の影響で、最悪の場合東京での被ばく放射線量が
「数週間で100ミリシーベルトかそれを超える恐れがある」
との予測値を、他の米高官らに示していたことが9日までに分かりました。
それは、国務省が2月に公表したクリントン前国務長官の在任中の電子メールに含まれていたとのこと・・・
▲ホルドレン米大統領補佐官
被ばく放射線量が100ミリシーベルトって・・・
100ミリシーベルトは一般の年間被ばく限度の100倍!原発事故収束作業員の5年間の被ばく上限に当たります。
まあ、100ミリシーベルトってのは、最悪の予測なんでしょうけど・・・
当時、原発建屋が水素爆発したあと、放射能がだだ漏れの状態で東京に雨が降っていたのが気になります。
記事には、「放射線量が」と書いてありましたが、雨に含まれていたのは「放射性物質」だったわけで、その雨を浴びてしまった人は、他の人より被爆の度合いが高かったかもしれませんし・・・また怖いのは「内部被爆」の方ですね;;
▲このシミュレーションにおける日時表示は日本時間に合わせられているので、これはそのまま2011年3月15日午前5時時点のもの。この頃から風向きが変わったことで首都圏に放射能雲が流れ込んできています。
ちなみに、都内では原発事故後に降った雨で車が異様に黒くなったとの話があります。
※都内で見られた黒っぽい粉は、福島第一から
セシウムや他の半減期の長い核種、プルトニウムやストロチウム
を含んだ放射性プルーム以外で、地震で壊れた市原市臨海部の化学コンビナートが
大火災になって漂った煤煙の影響もあると言われています。
以下の画像も、原発事故後によって発生した放射能の塊(放射性プルーム)を表しています。
こちらはより詳細なもの。
↓
これにより、(放射性プルーム)が、これまで知られていた2011年3月15日~16日以外にも、3月20日~3月21日でも発生していた事が判明しました。
20日の放射性プルームは東北から関東の広範囲に降り注ぎ、これが線量を上昇させる大きな原因になったと推測されています。
当初の推定よりも多くの放射性プルームが発生していたことが分かったことから、被ばくした総量も従来より上昇していた可能性が高いです。
周辺環境に深刻な影響をもたらした原発事故
原発事故で漏れ出した放射性物質は、周辺環境にも深刻な影響を与えているようです。
以下の写真は、放射能の影響で突然変異を起こしたと言われている奇形植物の写真です。
※2~3年前に出回っていたもの。
↓
▲トマト
▲もも
▲すいか
▲ナス・・? トマトのようなものが生えていますが・・・
その他、奇形のいちごなどもあったのですが、かなり気持ち悪かったので載せませんでした。
また、動物にも深刻な影響を与えていると言われています。
↓
・鳥類の数が減少(昆虫などを食べるので内部被爆と合わせると結構な線量を浴びている)
・チョウの一種「ヤマトシジミ」にも奇形が続出。
・ネコや牛などにも奇形が多く見られるとのこと。
以上のように食物連鎖で次々と放射能が移転・・・
こうして、次第に小動物から大きな動物に奇形や死亡が連鎖し、同じ環境中で生きる動物=ヒトにもいずれ移転していきます。
今回の一件は、もう一度【原発の危険性】を考える機会を与えてくれているのかもしれませんね。
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